黒い人




視線を上げる。



目の前に、その人は居た。







見覚えのある 黒い姿



驚く程 細いシルエット







どうして・・・。







『どうして貴方なんだ!?

あの人じゃなく、どうして貴方がここにいるんだ!』



責める様に怒鳴りつけると、口の端で笑った。







『私が憎いか?』







違う・・・。



ただ、やり切れないだけ。



誰かのせいにしなければ、倒れてしまいそうで・・・



先に進めなくて・・・。







『憎みたければ、憎むがいい。』







分かっている。



彼が守ってくれていた事は。



いつだって、彼に助けられてきたと言う事は。







『私に非がないとは言えぬ。憎みたければ憎むがいい。

それで、君の心が救われるなら・・・。』









思わず、瞳を開ける。



その人の姿が消える。



途端に、後悔が募った。



本当は、あんな事がいいたかったんじゃないのに・・・。







再び瞳を閉じ、言えなかった事を・・・



本当は、ずっと言いたかった事を、小さく呟いた。







「ありがとう・・・。

そして、ごめんなさい・・・。」



先刻、夢に見た 黒い姿を思い浮かべながら。



その人の名は・・・




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「『不死鳥〜』後、ハ●ーの夢にまで出てきたスネ●プ先生」って感じで(ぉ。
ビデオで『賢者の石』を見て、スネイプ熱が高まりました。
で、布団の中、携帯でぽちぽち打ちました(^_^;)
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